かつて消費者金融の最大手企業であり、テレビCM等も積極的に行っていましたが、過払い金請求の増加による資金繰りの悪化により、平成22年9月には、東京地方裁判所に会社更生の申立てを行い、平成23年には更生計画の認可決定がされました。
平成24年3月には、武富士の消費者金融事業を株式会社ロプロに譲渡して、同社は株式会社日本保証に商号を変更しています。会社更生手続中の武富士は消費者金融を譲渡した後に、TFK株式会社に商号を変更して会社更生手続を継続しています。
武富士に対する過払い金返還請求は、会社更生手続で処理されることになります。既に債権届出期間は終了しているため、今から新たに過払い金請求をすることはできません。
債権届出をしている方に対しては、平成28年6月から9月頃に更生計画に基づく最終弁済が行われました。
武富士から借入れがあった場合、その借金は日本保証が引き継いでいます。日本保証(旧武富士)は、任意整理に非協力的であり分割での債務の支払いに応じず、一括弁済を要求してくることが多く、任意整理交渉は難航することが予想されます。
日本保証(旧武富士)に対して、長期間返済をしていなかったため既に消滅時効の期間が経過していることもあります(基本的に最終取引から5年間経過すると時効です)。
時効案件であっても、日本保証は督促又は訴訟(裁判)を提起してくることがありますが、消滅時効を援用する等して適切に対応すれば支払い義務はなくなります。
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